積立NISAとiDeCOをやる前に覚えておこう投資信託の手数料のこと
2020年税制改革でNISA改正がありましたねー。
そろそろNISAやろうかな?iDeCoやろうかな?企業型確定拠出年金を運用しなくちゃいけない企業へ就職した方向けの本日のブログ。
投資信託を学ぶには節税とか金融商品選びの前に覚えることがある。
そう、それは手数料だ!
そもそも投資信託とは?
投資信託とは複数の投資家から集めた資金を専門家が管理・運用し、その成果を分配金等で投資家に還元するもの。
運用がうまくいってれば投資した以上に価値は上がっていくが、うまくいっていなければ価値は下がってしまう。
つまり元本は保証されていない金融商品のこと。
運用の専門家がいるということは、運用・保管するために資金がいるわけで、投資信託には手数料がかかるのだ。
投資信託にかかる手数料
色んな手数料があるから投資信託を選ぶ際は、手数料を必ずチェックする。
例えば、手数料で購入時に3.3%かかるなら、投資額より3.3%以上の値上がりや利回りがないとその時点で損になっちゃうよね。金融商品が値上がりするかどうかなんて未来はわからないのだから、最初にわかる手数料の確認は重要です。
こちらSBI証券で2020.1.23現在でNISA売上ナンバー1の「SBIバンガードS&P500インデックスファン」
インターネットコースつまりネットで買うコース手数料だが、買付手数料はナシ、信託報酬は0.0938%、信託財産留保額と解約手数料はナシだとわかる。
この投資信託は信託報酬が0.0938%な上にナシナシナシのものすっごい手数料がかかっていない商品だが、それは積立NISAに選ばれる商品は金融庁の厳格な基準を満たすものに限られているからという理由がある。
逆にiDeCoは明確な基準はなく、爆弾みたいな商品もあるから気を付けてね!
投資信託【買付手数料】
ここから個別の解説をしてみよう。
購入時に販売会社へ支払うもので、販売手数料とも呼ばれている。
手数料は0%~3%程度の幅があります。
よくみる単語が「ノーロード」と呼ばれるものは購入時無料という意味。
同じ商品なのに金融機関で手数料が違うのは主に買付手数料なので要チェック!
窓口で購入する場合、対面で説明してくれ質問に答えてくれるから高くなるのは仕方ないことだと思う。逆に質問も説明もいらない!自分の判断だけでイケるぜ!と思ったらインターネット購入が安い。
例えば買付手数料が3.3%だと、100万円購入したとして33,000円を購入時に手数料を払うことになる。アクティブ運用だと3%の手数料はザラにあるよ。
投資信託【信託報酬手数料】
運用管理とも呼ばれるもので、運用・管理などをしてもらうための経費で保有期間中は投資家の信託財産の中から毎日差し引かれている。
信託報酬手数料は0.5%~2%程の幅がある。
こちら金融庁のデータだけど、投資信託が値動きしてない商品だと100万円は100万円の価値のままだから、信託報酬手数料分差し引かれてむしろ価値は下がっているという答えで、それが一般的に年平均1.4%の信託報酬ですよーという意味です。
このアンケートは認識の低さを指摘してるという意味なのかもしれないが、インデックス運用してる人なら安い認識だし一概に言えないよね。編集って大事。
信託報酬が高い方がファンドが運用上手にやってくれるんじゃないか?とは思いますが、安くて価値が上がっていくものもあれば、高くて下がっていくものもありなんとも言えません。
投資信託【信託財産留保額】
投資信託を売却する時にかかる手数料。
信託財産留保額は0%~0.5%程の幅があります。解約時の基準価格に利率を掛けるもので、解約時に精算される。
参考に載せたSBIの手数料には解約手数料も別途記載してあるが、だいたいは信託財産留保額のことだと思っていい。
日本国内の投資信託平均保有年数
2019年11月の時点で日本国内の国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)の平均保有期間は3.5年だそうで、投資信託を思ったよりみなさん早く売却されていることがわかります。
値上がりしたから利益確定のために売ったのか損切りするために売ったのかわからないけど、積み立てNISAやiDeCoの目的は長期運用して複利で資産を少しづつ増やしていきましょうねという目的があるけども、3.5年程で手放して新たな投資信託を買っているのかなぁ?
まとめ
投資信託ってある程度預金残高がある人なら、金融窓口で進められたことはないかな?
〇うちょの保険で問題になってたけど、いずれ投資信託も問題になりそうと思ってる。
投資信託は健康状態も関係ないもんね。
投資を考えなくてよかった時代のお年寄りが食い物にされるのを防がねば。
知識があればプラスになるものが、ないために資産がマイナスになってしまう。
窓口で私も販売されたこともあるし、会社へどうですかー?と売りにくる金融会社も当初は私に手数料が高い商品を勧めてきた。
まだ若い女の子が「私も持ってるんです。この商品。でも損してるんですぅ~」と言ってくるのは正直でむしろ微笑ましい記憶だけど、他の金融会社がドヤ顔で「半年で10%値上がりしてお客様にタイヘン喜ばれたんです」という商品はトランプ就任で株価がどーーんと上がってる時期であって、私に勧めた時にはもう遅いだろうなという時だった。
どちらも手数料率が高く、投資信託の組み入れ内容も気に入らなかったので断ったけど。
投資をするリスクもあれば、投資をしないリスクという考え方もあるから、知識を蓄えていきましょうー!